株式会社エスエーエス
旅客ハンドリング Kさん
空港のカウンターなどで旅客のチェックインや案内・誘導などの旅客ハンドリング業務を行うグランドスタッフ。搭乗者が空港に訪れて、最初の窓口になる業務です。仙台空港から出雲に航行するフジドリームエアラインズ（FDA）でグランドハンドリングの業務を行っている株式会社SASで旅客ハンドリング業務を行うKさんに話を伺いました。
憧れの姿
Kさんがグランドスタッフを志したきっかけは幼少の頃に遡ります。航空機に不慣れだったKさんと祖母が空港で航空機の手続きに困っていたところ、グランドスタッフが親切に対応してくれ、その姿が格好良く映り、グランドスタッフを目指しました。
「お客様が困っていることや助けて欲しいと思っていることを汲み取れるように心がけています」とKさんは業務の心がけを話します。
旅客ハンドリングとして従事していると、機体トラブルや天候不良など、イレギュラーな事態が発生する場合があります。イレギュラーを乗り越えて無事航空機が離陸できた時にはやりがいを感じるとのことで「イレギュラーを一緒に乗り越えた仲間とは強い結びつきを感じます。いつもありがとうと言いたいです」とKさんは一緒に働くスタッフへの感謝を口にするとともに、「お客様にありがとうと言われると励みになります」とKさんは明るい笑顔で話します。
繁忙期など、旅客の座席を調整するのも旅客ハンドリングの仕事です。家族で子どもだけ席が離れないよう、乗客のことを考えながら席を配置します。パズルのようにきれいに座席が埋まった際は心の中でガッツポーズをすることもあるそうです。
空の旅のスタートに
航空機に乗る人の最初のガイドとなる旅客ハンドリング。仙台空港から航行するFDAの機体は比較的小さい機体のため、搭乗客全員と接することができるのが魅力だとKさんは考えます。航空機に乗るのが初めての人や不安な人も、気軽に声をかけて欲しいとのこと。「空港で働いていると言うと、客室乗務員ですか？とよく言われますが、グランドスタッフのことも皆さんに知って欲しい」とKさんはグランドスタッフの知名度向上を期待します。
出典：広報なとり令和5年10月号
https://www.city.natori.miyagi.jp/soshiki/kikaku/mirokusousei/node_99850/kouhou_natori